所要で北九州は小倉へ向かっていた。
九州道から北九州高速へ入り。同乗者が「煙突フェチ」であることを聞き、
今度一緒に「夜の工場見学」に行くはなしなどしていた・・・
そのとき!
前車が左にふらつきだした。
同乗者「あっ!あっ!!あぶないっ!!!」
前車は左の防音壁に接触し、バウンドしながら高速で横転した。
自車に向かって飛んでくる軽自動車の破片。
同乗者「ハザードつけろ!!!」
119番しながら高速道路上に駆け降りる8番と同乗者2人。
ボンネットから煙を上げ横転したままの軽自動車に駆け寄り、
同乗者の1人は医者だった為、救急の呼びかけをしていた。
「大丈夫ですか~!口の中切れてませんか~!」
そう。彼は歯科医師です。
横転している軽のリアハッチを開け中に潜り込むと中年女性が痛みで呻いている。
8番はキーを抜くと、シートベルトが引っ掛かり身動きが取れない女性のシートベルトを外し、シートの下に手を入れ、女性の脇下を抱え車外へ引き出した。
8番は再び軽の中に戻り、横転して今や上側になっている助手席から発煙筒を取り出し、自車の後部に焚きつけたところで遠くに救急車の赤橙が見えた。
消防・救急は到着するなり訓練された様を私たちに見せつけ、それぞれの役割をこなし車両の爆発の危険性を排除し、負傷者をストレッチャーに載せ運んで行った。
私たちは役割を果たし「徳を積んだな。」と各々が言いながら小倉へと向かった。
「そういえば宏明よ。」
「ハイ?」
「おばさん顔怪我しとったけど大丈夫や?」
「・・・あれは・・・・・・シミです。」
「・・・・・・そうや。」
すべてはノンフィクション。
2010年12月6日月曜日
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